2013
個展
「裸の家」藍画廊/東京
住宅街を、家々を見ながら歩くという行為には幾分かのやましさがつきまとう。家の全体像は歩道から見上げただけではうまく捉えられないことが多く、時に家の横や裏手から回り込んで見て思いがけない形に驚くことがある。家の形は、風土的、歴史的、社会的、経済的、技術的あるいは様式的、個人的な趣味といった多様な要素によって成り立っているように見えるが、一人の人にとっての最初の家は胎児の頃の母体なのだろう。
photo by 末正 真礼生
「裸の家」展示景 入り口から奥
木材、写真、陶、枝
坂の途中の家
HWD 23×20×17.3cm / 木材、写真
坂の上の家
HWD 19.5×17.9×17.2cm / 木材、写真
グランド近くの家
HWD 20×20.5×21cm / 木材、写真
ガソリンスタンド向かいの家
HWD 25.9×9.5×20cm / 木材、写真
角地の家
HWD 21.2×19.8×18.2cm / 木材、写真
左手前:グランド近くの家 右下:兵士の樹
サイズ可変 / 左:木材、写真 右:陶、枝
野外展・グループ展
「Laboratory of the forest 2013 横浜の森美術展6」/横浜
現在私が暮らす「家」は築18年、20世帯の集合住宅です。住み始めて13年になります。そこもかつては森だったとこの森がしずかに教えてくれます。今ある森と今はもうない森。二つの森の間に「我が家」を見つけました。
野外展・グループ展
「ニュータウン幻想動物園 センター北」/横浜
インクなどを紙に垂らしてその紙を二つ折りにすると対称的な形が現れます。その形から何を連想するのかというのを元にしたのがロールシャッハテストという心理テストだということです。実際にやってみると、対称的なインクのシミは様々な形の生き物を連想させて、あたかも新種の生き物が二つ折りの紙の間から次々と生まれてくるようです。
ロールシャッハの台座
HWD 70×74×54cm / プラスチックパネル、スチレンボード
ロールシャッハの台座
HWD 70×74×54cm / プラスチックパネル、スチレンボード